校長ごあいさつ
校長就任のごあいさつ

北水会の皆様方には、長年に亘り本校の教育活動にご理解とご支援を賜り、改めまして深く感謝申し上げます。この度平成25年4月1日より、思い出深い母校に第18代校長として着任してまいりました乾でございます。前任の秦校長先生のご功績をしっかりと受け継ぎ、「真善美」の校訓を礎に、期待と信頼に応える学校として更なる高みをめざしてまいりたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。
30数年ぶりに満開の桜花に迎えられ、校門をくぐった時には感慨深いものがございました。同時に、脈々と培われたその歴史と伝統の重みと、責任の大きさをひしひしと感じ、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。先日の入学式の折には、校歌が流れてきますと、歌詞がごく自然に口をついて出てきたことは新鮮な驚きでもありました。今後、自分を育てていただいたこの愛着ある母校に恩返しができる喜びを胸に、自主・自立の精神に富み、美しく、逞しい人間の育成をめざし、誠心誠意全力で取り組んでいく覚悟でございます。
21世紀は、所謂「知識基盤社会」の到来が告げられています。グローバル化、IT化がますます進展していくことが予測され、それとともに、現在の教育を取り巻く環境も刻一刻と変化し、学校に求められていることも随分様変わりしてきております。極端に言えば、昨日の当たり前が今日は当たり前ではなくなっている、そんなスピード感、慌ただしさを感じずにはおれません。時代の変化にアジャストしていくことはもちろん大切なことではありますが、教育の眼目は、社会がいかに変化しようとも、子どもたちが主体的に社会で生きていく力を育むところにあり、学校の本望は子どもたちの幸せにあるものと思っています。夏目漱石は「彼も人なり、我も人なり」という言葉を残されました。人が自立して社会で生きていく教養として、最も肝心要となるところを明快に表した言葉だと思っています。善なることは美しく、美しいことが善であるという人としての在り様を追い求め、真理を探究し続ける人間を一人でもたくさん社会へ送り出したいと思っています。皆様にはこれからも、未来に夢を咲かす若者たちの応援団として、寝屋川高校の発展を温かく見守っていただきますようお願いを申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
校長 乾